恥の多い生涯を送っています。

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メイクアップアーティストの方にメイクをしてもらった時の話

数年前、デパコスの販促イベントでプロのメイクアップアーティストにメイクをしてもらったことがある。

ふと思い出したので、忘れないうちに(と言ってもほとんど忘れてるけど)その時教えてもらったメイク方法を書き記しておく。

 

当日、化粧台に座って担当してくださる方と簡単に挨拶をした後、今日はどんなメイクにする?と聞かれた。

私は「自分の顔はパーツの存在感が強くて厚化粧になってしまうことに悩んでいる。自分でもできる仕事用の自然なきちんとメイクがいい」と言うようなことを答えたが、そうではなくてどんなイメージになりたいのかを聞きたいのだと言う。

その時は、メイクなんて面倒だし似合ってれば何でもいいという人任せでやる気のない考えだった(今でもそうかも)ので、「メイクとは自分の理想の姿があって、それに近づけるためにするものだ」ということに気付いて少し驚いた。

結局、私のオーダーは、そもそもあまりメイクをしたことがなくて上手にできないことと、当時感じていた細かい不満(メイクなしでも目がキツく見える気がする、顔のパーツの主張が激しいなど)を伝えた上で「透明感があって優しいお姉さんみたいな印象のメイク」とした。

全体的なアドバイス

オーダーに対して全体を通して繰り返し受けたアドバイスは2点。

  • 引き算メイクをすること
  • 肌にない色、強すぎる色を使わないこと

濃い顔にフルメイクではしつこくなること必至。さらに、肌にない色は目立つし、目立つパーツに目立つ色を乗せたらしつこいのは当たり前。なりたいイメージはしつこさとは真逆でしょう。ということらしい。まあ、たしかに…。

メイク方法詳細

ベースメイク

下地〜ファンデーション

下地を顔全体に塗ったあと、ラベンダーの下地を目の下三角ゾーンにのみ重ねることで透明感を出す。コントロールカラーは一番視界に入り印象を左右する、目の下のほっぺの部分だけで良い。全体を白くする必要はない。

ファンデーションはよく覚えてないけど、粉の方が軽く見えて仕事場で化粧直しもしやすいということで、プレストパウダーファンデを使った。筆でふわっと乗せていたけど、そういう使い方を推していた製品だからだったから?記憶が曖昧。

ハイライトやシェーディングは全く記憶にない。ハイライトは目の脇のCゾーンに入れてたかも。後は、メイク最後にバランスを見てシェーディング代わりにチークをフェイスラインに入れてたかもしれない。覚えてない。

チーク

優しげな印象で、でも顔にない色は付けないという方針のもと、とても薄いピンクが選ばれた。入れ方は覚えてないけど、こんな感じ、と言われてもわたしには入れる前と変化が分からないくらい薄づきだった。

アイメイク

アイブロウは全く記憶がない。

アイメイクがキツくなるという悩みに対して、なるべく色を使わないことを提案された。例えば黒は、黒髪もそんなに真っ黒じゃないし、印象が強くなりすぎる。アイラインは今回のメイクでは使わないけど、使うなら茶色の方がいい。アイシャドウの色選びでも、よくある茶色系も本来顔には存在しない色だからなるべく使いすぎない方がいいと思う、という話をされた。また、メイクでは短所を隠すよりも長所を活かした方が良くて、あなたはまつ毛が長くて綺麗だからマスカラは絶対つけて目立たせるべき、というアドバイスもいただいた。

結果、アイメイクはマスカラをメインにしてシャドウは控えめに、という方針に決まった。

マスカラ選び

マスカラは、やはり黒は避けて、その時は新作でバーガンディカラーが出ていたのでその色を使うことになった。赤みがあると優しげな雰囲気に近づくとも言われた。また、ボリュームタイプとか繊維入りじゃない、フィルムタイプでセパレートするようなタイプが使いやすいと聞いた。(使うマスカラがそのタイプだったのでセールストークかも)なんだかんだ今もある程度参考にしてる。

アイシャドウ

そして本命のアイシャドウについて。これをメモるために描いていると言っても過言ではない。

上述した通り、茶色系のアイシャドウでも2〜3色でグラデーションを作るとそれだけで色味が増えて強調されすぎちゃうかもしれない。マスカラで色味もついているから、と、アイシャドウは色がほとんどつかないけど細かいラメで綺麗に見えるシルバーのものだけを塗ってもらった。

ちなみに、ここまでの各段階でも「どう?いい感じでしょ?」みたいなことを言われ、「(劇的な変化があるわけでもなく、正直よう分からんが)あー…はい」という緊張混じりの何とも微妙な返事を繰り返していた。

シルバーシャドウの時も、うーん…という感じだったので「これも好きだけど、柔らかさなのか色味なのか、何か足りない気がします」と伝えたところ、それならば と付け加えてくれたピンクで一気に私好みのメイクに変化!

あの時も今も何が変わったのか全然分からなかったけど、好きな雰囲気の顔に変わって、感動して鏡から目が離せなかった。

ピンクをどのように重ねたのか覚えていない、というかちゃんと見ていなかったことをめちゃくちゃ後悔してる。

確か、頬に使ったチークを「別にチークだろうが目にも使えるから」とか何とか言いながらブラシでちょいちょいと目尻付近に乗せていたような気がする。(突然だったので聞いてなかった)

今持ってるコスメに似たようなものはないんだけど、再現できるアイテムを探そうかな。まだ同じものが売ってるかもしれないけど、あの時の色も覚えてないし全部デパコスで揃えると高いし…それに全く同じでなくても似たことはできるはず、と思いたい。

シルバーのシャドウは似たものを見たことなかったのであの時買ったけど、単体でも私の目元のくすみが飛んでめちゃくちゃ綺麗に見えるし、流石のデパコスとあってラメも上品でめちゃくちゃ気に入りました。やっぱプチプラとは違う。今思えば、あの場ではよく見えてなかったんだよ、鏡にかじりつくわけにもいかないし…。

ということでアイメイクは、バーガンディのセパレートタイプのマスカラ+シルバーの細かいラメのアイシャドウ+目尻付近に薄ピンクをほんのり乗せて完成した。

リップメイク

リップの色もこれまで同様に顔にある色を使うという方針で、私の唇に近い色のクレヨンリップを塗ってもらった。

あれ、もしかしたら先にコンシーラーで唇の色を消していたかも?覚えてない…

師曰く、私の唇はかなり乾燥しているからグロスで潤いを足してカバーした方がよいとのことで、これまたほとんど色づかない薄ピンクのグロスを重ねていた。あと、保湿をしっかりするようにと注意された。笑

 

メイク完成

以上でメイクは完成。

あの頃は若くて今より肌も綺麗だったからある程度綺麗になれた可能性もあるけど、せっかくなので今でも再現できるようになりたい。あの顔、好きだよ。すごい。

私の要望を叶えた上に全体的に手順がシンプルで初心者にもやりやすい、ものすごいメイクを教えてもらっていたんだなと今思い返して感動してる。

アイメイクは、コフレドール のスマイルアイズシャドウ?みたいな名前のハイライトを重ねる仕様の製品が好きなんだけど、廃盤になってから似たような製品を見かけなくなってしまった…。

あの時に教えてもらったアイメイクはそのコフレのシャドウに雰囲気が似てる気がする。私はこういう、明るい色でくすみを飛ばしてちょっとだけ色を入れる感じが好きらしい。

 

そういえば他にも、日焼け止めは成分がどうたら?だから振って使うタイプじゃない方がいいって話も教えてもらったことを思い出した。これは振らずに使うタイプだから良かったら〜と続いたのでセールストークかも知れないけど。

メイク中はそんな感じの小ネタをちょいちょい挟んでもらって楽しかったのに、やっぱり月日が経つと忘れてしまうものですね。

覚えていることだけでも書けて良かったと思います。